いま、あなたの近所のスーパーで一番「戦争」が起きている売場はどこか。20年お菓子を仕入れてきた私の答えは、迷わずグミです。
毎週のように新商品が出て、消えていく。その戦場で2026年4〜6月に本当に売れたTOP10を、とあるスーパー市場の販売データと実食でランキングにしました。10位まで全部、自分で食べています。
この記事は3ヶ月ごとに順位を入れ替える定点観測です。「先月棚から消えたあのグミ」の理由も、後半でわかります。
まず、忙しい人のためにTOP3だけ先にまとめます。
🎬 動画版はこちら(1分・音が出ます)
グミ市場はいま何が起きているのか
さて今のグミ市場、かなり盛り上がっています。グミ市場は3年でなんと1.8倍に成長し、2024年には1,000億円を超えました。
きっかけはコロナです。外に出なくなってガムを買う必要がなくなり、タブレット菓子も売れなくなり、代わりに伸びてきたのがグミでした。ちょうどSNSで地球グミが流行りだした時期とも重なります。
「子どものお菓子」というイメージはもう古く、今は10〜30代が中心の購買層です。TikTokやInstagramで話題になったグミは、スーパーでも実際にどんどん売れています。
酸っぱい・硬い・梅・海外系など、トレンドの方向性もここ数年でガラッと変わりました。そして2026年のキーワードは、後半で解説する「2極化」です。
このランキングの決め方
先に、順位の付け方を正直に書いておきます。
- 順位の根拠は、とあるスーパー市場の販売データです。個別の数値は出せませんが、順位はそのまま反映しています
- シリーズ単位で集計しています。「果汁グミぶどう」「果汁グミ温州みかん」のような味違いは、まとめて1つとして数えます
- 登場するグミは10位まで全部、自分で実食済みです。コメントは本音で書きます
- 3ヶ月ごとに順位を見直します(次回は2026年10月ごろ更新予定)
グミは新商品の入れ替わりがとても速いジャンルです。半年前のランキングはもう古い、というくらい動きます。だからこその定点観測です。
今、売れているグミランキングTOP10【2026年4〜6月】
1位 果汁グミ(明治)

王者は今回も果汁グミでした。ソフトなグミといえば、まずこれです。
特徴は果汁換算100%の濃い味。写真のぶどうなら、ひと粒めからぶどうの味がしっかり来ます。シリーズには温州みかんなどの果物フレーバーもそろっていて、どれもシンプル・イズ・ベストなグミです。

粒の形もぶどうそのもので、見た目でも楽しめます。定番すぎて紹介がむずかしいのですが、迷ったらこれを選べば外しません。
弱点を挙げるなら、1袋がやや小さいこと。おいしくてすぐなくなります。それと、噛みごたえを求める人には柔らかすぎます。硬い派は2位と4位へどうぞ。
変わり種の「つぶつぶ果肉ミックス」は別記事で実食レビューしています。
2位 タフグミ(カバヤ)

気づいたら、こんなに上位に来ていました。売場で棚を広げ続けている、いま勢いのあるシリーズです。
魅力は2つ。100gとたっぷり入っていること。そして、なんと言ってもゴリッゴリの噛みごたえです。この硬さを求めてリピートする人が売場を支えています。

写真はコーラ・エナジードリンク・ソーダの3種アソート。1袋で全部の味が出てくるので食べ比べが楽しく、サワーパウダーの酸味がきいています。
弱点はそのまま、硬いこと。柔らかいグミが好きな人と小さなお子さんには向きません。パッケージの「No.1」表記の意味は、記事の後半で解説します。
3位 男梅グミ(ノーベル)

まず、食べてみてください。「すっぺー」って言っちゃうと思います。それがいいんです。
実はロングセラーの商品で、梅干しそのものの濃い味が続く貴重なグミです。甘いお菓子に疲れたときの1袋として、根強い固定ファンがいます。
弱点も酸っぱさとしょっぱさです。フルーツ系のつもりで食べると裏切られるので、そこだけはご注意を。
4位 忍者めし鋼(UHA味覚糖)

「金剛石(ダイヤモンド)」のような硬さにこだわった商品です。写真は金剛石ピーチ。
同じ硬い系でも、タフグミとはまた違う硬さなんです。タフグミが弾力で押し返してくるのに対して、こちらはカチッと角のある硬さ。この違いが非常に楽しくて、硬い系のはしごをしたくなります。
発売後は一時品薄になるほど売れました。いまは売場に戻ってきています。
注意点はやはり硬さです。歯の治療中の人は、正直やめておいたほうがいいレベルです。
5位 ピュレグミ(カンロ)

果汁グミとはまた違ったソフト系の代表です。写真はレモン。
表面のパウダーが酸っぱくて、中のジュレの食感がクセになります。酸っぱいパウダー→柔らかいグミ→ジュレ、と口の中で3段階に変わるのが持ち味です。
弱点はパウダーで指がベタつくこと。仕事の合間に食べるなら、ウェットティッシュが友だちです。
ちなみにパッケージには「Gummy Brand No.1」の表記があります。タフグミの「No.1」との関係も後半のコラムでどうぞ。
6位 チュッパチャプス サワーベルトグミ(クラシエ)
あのキャンディの「チュッパチャプス」がグミになったシリーズです。平たいベルト型で、SNS発の勢いがそのまま売場に来ています。
チュッパチャプスのグミは、サワーベルトとは別シリーズを実食レビューしています。ブランドの雰囲気はそちらも参考にどうぞ。
7位 フェットチーネグミ(ブルボン)
パスタの形をした平打ちタイプの定番です。「アルデンテ食感」を看板にしていて、若い世代の支持が厚いシリーズ。値段が手頃なのも、選ばれ続ける理由の一つです。
8位 つぶグミ(春日井製菓)
ひと袋に小粒がぎっしり入った、コスパ型の代表です。値上げの影響で販売の勢いはやや鈍っていますが、根強いファンがいて売場に残り続けています。
9位 カジッテ(ロッテ)
ロッテの新顔シリーズです。食感はタフグミより若干柔らかいものの、かなりのハード系。新商品でここまで上位に食い込むのは、正直すごいことです。次の四半期でどこまで順位を上げるか、注目しています。
10位 コロロ(UHA味覚糖)
「果実そのものみたい」と話題になった、ぷにぷに食感の元祖です。発売から年数がたっても、果実系グミの選択肢として売場に残り続けています。
圏外に消えたグミたち——売場は「2極化」しています
今回のランキング、前回から顔ぶれが結構変わりました。ポイフル、スッパイ大作戦、シゲキックス。以前は常連だったシリーズが圏外になっています。
元バイヤーとしての読みはこうです。消費者が「安いもの」と「高価格帯」の2極に分かれている。相対的に中途半端な価格帯の商品群は、ランキングが下がっているんです。

値上げが続いて、お菓子の買い方がシビアになりました。「とにかく安く量を」というカゴと、「どうせ買うなら満足度の高い1袋を」というカゴに分かれる。つぶグミが上位に残り、タフグミや忍者めし鋼のような食感特化型が伸びているのは、その両端をつかんでいるからだと見ています。
この「2極化」はグミに限らず、いまのお菓子売場全体のキーワードです。次回の更新でも、この視点で定点観測を続けます。
パッケージの「No.1」、どっちが本当?——元バイヤーの読み解き
気づいた人もいるかもしれません。タフグミには「グミ売上No.1」、ピュレグミには「Gummy Brand No.1」と書いてあります。No.1が2つ?どっちかがウソ?
どちらも本当です。パッケージの注記を読むと、集計の単位が違います。
- タフグミ:インテージSRI+の単品(1商品)ランキングで売上No.1(2024年4月〜2025年3月)
- ピュレグミ:同じ調査のブランド(シリーズ合算)ランキングでNo.1(2024年10月〜2025年9月)

つまり「1商品で一番売れた」のがタフグミ、「シリーズ全体で一番売れた」のがピュレグミ。集計期間も少しずれています。メーカーは自社が一番に見える切り口を選んでパッケージに載せるので、No.1表記は「どの土俵の1位か」を見るのが正解です。
ちなみに当ランキングはシリーズ単位・とあるスーパー市場の直近3ヶ月の販売データなので、また別の土俵です。順位の違いは、ここから来ています。
番外編:ランキング外の注目株2品
TOP10には届かないけれど、売場で「おっ」と思って実食した2品です。
サク山チョコ次郎グミ ぶどう(正栄デリシィ)

チョコビスケットでおなじみ?のサク山チョコ次郎が、まさかのグミになりました。
キャラもの枠かと思いきや、味は本格派です。中にジュレが入っていて、果汁グミにジュレを仕込んだような食感と味。ぶどう系が好きなら試す価値があります。
グミ自体にもこだわっていて、チョコ次郎がいろいろなポーズをとっています。食べる前に眺めても楽しいグミです。
グミリンズ(バンダイ)

バンダイらしい「遊べるグミ」です。いろんな形のグミが入っていて、つなげて好きな形が作れます。

味はいたって普通のグミです。ただ、この商品は「つなげて遊ぶ時間」まで含めての商品なので、これでいいんです。お子さんのいる家のおやつに向いています。
キャラもの繋がりだと、にゃんこ大戦争グミの実食レビューも書いています。
おまけ:ご褒美グミの世界——グミッツェル
最後に、スーパーでは買えない「ご褒美グミ」を1つだけ。
「グミの高級版」として話題の、日本発の高級グミ・グミッツェルです。一粒一粒が大粒で、パリッとした食感とASMR音が楽しめます。プレゼントに使えるおしゃれなパッケージも魅力で、6個入りで約800円、12個入りで約1,550円です。
タイプ別・グミの選び方早見表
「順位よりも、自分の好みで選びたい」という人のために、今回の登場グミをタイプ別に整理しておきます。
| 好みのタイプ | おすすめ | ポイント | リンク |
|---|---|---|---|
| 柔らかくて濃い味 | 果汁グミ(1位) | 果物の味が濃い王道ソフト系 | Amazon |
| とにかく噛みたい | タフグミ(2位)/忍者めし鋼(4位) | 弾力系とカチカチ系で硬さの質が違う | Amazon Amazon |
| 酸っぱい・甘くない | 男梅グミ(3位)/ピュレグミ(5位) | 梅干し系とパウダー酸味系 | Amazon Amazon |
| 食感で遊びたい | フェットチーネグミ(7位)/コロロ(10位) | 平打ちのアルデンテ系とぷにぷに系 | Amazon Amazon |
| コスパ重視 | つぶグミ(8位) | 小粒ぎっしりの定番 | Amazon |
| 子どもと楽しむ | グミリンズ(番外) | つなげて遊べる。硬い系は子どもに不向き | Amazon |
「自分用は食感重視、家族でつまむならシェア系」のように、用途で分けて考えると、グミ選びはグッと楽になります。
よくある質問
Q. いま一番売れているグミはどれですか?
シリーズ単位では果汁グミ(明治)です。2026年4〜6月の販売データでも1位でした。果物の味が濃いソフト系で、迷ったらまずこれです。
Q. 硬いグミのおすすめは?
タフグミ(2位)と忍者めし鋼(4位)です。実食した感想では、タフグミは弾力で押し返す硬さ、忍者めし鋼は角のあるカチッとした硬さ。硬さの質が違うので食べ比べが楽しいです。
Q. 酸っぱいグミが好きなのですが。
男梅グミ(3位)とピュレグミレモン(5位)をどうぞ。男梅は梅干しの酸っぱさ、ピュレはパウダーの酸っぱさで方向が違います。思わず「すっぺー」と言いたい日は男梅です。
Q. このランキングの根拠は何ですか?
とあるスーパー市場の販売データ(2026年4〜6月・シリーズ単位)です。個別の数値は公開できませんが、順位はそのまま反映しています。味のコメントは実食したものだけ書いています。
Q. 子どもと一緒に楽しめるグミは?
番外編のグミリンズがおすすめです。つなげて形を作れる遊べるグミで、味は普通ですが、おやつの時間が楽しくなります。硬い系(タフグミ・忍者めし鋼)は小さなお子さんには不向きです。
まとめ:2026年夏のグミ売場は「濃い味・硬い系・2極化」
最後にTOP3をもう一度。1位は濃い味ソフトの果汁グミ、2位は噛みごたえのタフグミ、3位は酸っぱロングセラーの男梅グミでした。
売場は安い系と満足度重視系への2極化が進んでいます。次にスーパーへ行ったら、パッケージの「No.1」の注記もぜひ見てみてください。売場がちょっと面白く見えてきます。
| 順位 | 商品(メーカー) | ひとことで言うと | リンク |
|---|---|---|---|
| 1位 | 果汁グミ(明治) | 果物の味が濃い王道ソフト系 | Amazon |
| 2位 | タフグミ(カバヤ) | ゴリッとした噛みごたえ+大容量 | Amazon |
| 3位 | 男梅グミ(ノーベル) | 「すっぺー」と言ってしまう梅干し味 | Amazon |
| 4位 | 忍者めし鋼(UHA味覚糖) | 金剛石のような硬さ | Amazon |
| 5位 | ピュレグミ(カンロ) | 酸っぱいパウダー×ジュレ食感 | Amazon |
| 6位 | チュッパチャプス サワーベルトグミ(クラシエ) | SNS発の平たいベルト型 | Amazon |
| 7位 | フェットチーネグミ(ブルボン) | アルデンテ食感・値段も手頃 | Amazon |
| 8位 | つぶグミ(春日井製菓) | 小粒ぎっしりの定番 | Amazon |
| 9位 | カジッテ(ロッテ) | タフグミよりやや柔らかいハード系 | Amazon |
| 10位 | コロロ(UHA味覚糖) | ぷにぷに食感の元祖 | Amazon |
| 番外 | サク山チョコ次郎グミ(正栄デリシィ) | ジュレ入りの本格派 | Amazon |
| 番外 | グミリンズ(バンダイ) | つなげて遊べるグミ | Amazon |
📚 この記事を書いた元バイヤーの本
スーパーの売場とお菓子の裏側を、現場20年の本音で書いています(各500円・Kindle Unlimited対応)。
スーパー1年目の教科書 バイヤーになったら最初に読む本このランキングは3ヶ月ごとに更新します。次回は2026年10月ごろ、秋の新商品ラッシュ後の順位変動をお届けする予定です。

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