いつもお菓子レビューを読んでいただき、ありがとうございます。元スーパーのバイヤー「うーめん」です。
以前、バイヤー時代の経験をまとめた本を出したお話をしました。このたび、2冊目の本を出版しました。今度は「スーパーに就職した1年目の新人さん」に向けた1冊です。
例によって宣伝だけでは味気ないので、今日は「スーパーの新人さんの世界」を少しのぞいてみましょう。品出しをしているあの新人さんが、いま何と戦っているのか。知ると、いつものスーパーがちょっと違って見えてきますよ。
この記事でわかること
スーパーの新人1年目が「最初の1ヶ月に何をしているか」の裏側と、元バイヤーがその1年目を1冊にまとめた著書『スーパー1年目の教科書』の中身を紹介します。この春スーパーに入った新人さん、内定をもらった学生さんに向けた本です。
スーパーの新人1年目、最初はこうなっている
私も20年以上前は新人でした。当時の自分と、その後に見てきたたくさんの新人さんに共通する「1年目のリアル」を4つだけお見せします。
① 最初に覚えるのは商品ではなく「パートさんの名前」
意外に思われるかもしれませんが、新人がまず覚えるべきは何千種類の商品ではありません。一緒に働くパートさんの名前と顔です。売場を実際に回しているのはパートさんたちで、新人はこの方々に助けられて仕事を覚えていきます。商品の場所や値段は、品出しをしていれば勝手に頭に入ります。
② 品出しが上手い人の売場は、商品が全部こっちを向いている
品出しは単純作業に見えて、実は奥が深い仕事です。上手い人は速いだけでなく、出し終わった棚の商品が全部お客様の方を向いています。そして品出しをしながら「この商品は1日にどれくらい売れるのか」を体で覚えていきます。売場を見る力は、ここから始まるんです。
③ 発注担当は「天気」と「地域の行事」を見ている
新人の大きな壁が発注デビューです。数字は端末が教えてくれますが、気温・特売・天気・地域の行事は人間が読むしかありません。近所の学校で運動会があれば飲み物の売れ方が変わり、前日にはおにぎりの材料が動く。売場の裏では、そんな「お客様の行動予測」が毎日行われています。
④ 「辞めたい」は3ヶ月目にやってくる
最初の1ヶ月は足が痛くて頭がパンクします。それが少し落ち着いた3ヶ月目あたりに「辞めたい」が来る。私自身も経験しました。でもそこは、仕事が面白くなる直前だったりします。この乗り越え方は、本の中でいちばん力を入れて書いた部分です。
その1年目を、1冊の教科書にしました
こうした新人時代の壁と乗り越え方を、これからスーパーで働く人に向けてまとめたのが今回の本です。
📚『スーパー1年目の教科書——品出しからパートさんとの距離感まで、元バイヤー20年の本音』(Kindle・500円)
本の中身(ダイジェスト)
- 最初の1ヶ月——最優先で覚えるのは「パートさんの名前」
- 品出しは雑用じゃない。売場を「見る力」を作る修行
- パートさんが、きみの最強の味方になる付き合い方
- 「わからない」と言える新人が勝つ——「確認してまいります」の使い方
- お客様との距離感と、クレーム対応の順番
- 発注デビュー——迷ったら過剰在庫より欠品を恐れろ
- 「辞めたい」の乗り越え方と、なりたい姿の持ち方
各章の終わりに、要点がひと目でわかる図解まとめを付けました。通勤の10分で1章ずつ読める分量です。
📚 スーパー1年目のきみへ、先輩のかわりに
こんな人に読んでほしい
- この春、スーパーに就職した新人さん
- スーパーから内定をもらった学生さん
- アルバイトから正社員になる人
- ご家族が売場で働いている人(「あの子、大丈夫かな」の答え合わせに)
説教はしません。きれいごとも書いていません。失敗談だらけの先輩から、現場で本当に使えることだけを詰めました。
ひとつ正直に言っておくと、私の経験は加工食品・お菓子・日用品の売場が中心です。鮮魚や精肉などの生鮮部門は、また別の世界があります。ただ、パートさんとの距離感や「辞めたい」の乗り越え方といった話は、どの部門でも共通のはずです。
1冊目との関係——シリーズになりました
前作『バイヤーになったら最初に読む本』は、バイヤーという仕事に絞った本でした。今回はその手前、スーパーで働き始めた全員に向けた本です。2冊で「スーパーで働くきみへ」というシリーズになっています。
読む順番はどちらからでも大丈夫です。1年目の人は今回の本から、バイヤーを目指す人は前作から、が読みやすいと思います。
よくある質問
Q. アルバイトやパートにも役立ちますか?
はい。品出しのコツ、お客様への案内、クレーム対応の順番などは、雇用形態に関係なく使える内容です。正社員1年目を主な読者に書いていますが、売場に立つ人なら重なる部分が多いはずです。
Q. 1冊目を読んでいなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。それぞれ独立した本として読めるように書いています。
Q. Kindle端末を持っていなくても読めますか?
はい。スマホやタブレットの無料アプリで読めます。
Q. 値段はいくらですか?
500円です。
まとめ
思えば私の20年も、足が痛いだけの1年目から始まりました。あのころの自分に手渡すつもりで書いた1冊です。身近にスーパーで働き始めた人がいたら、そっと教えてあげてください。
これからも「元バイヤーの目」でお菓子を紹介していきます。
1年目のきみに、この本が寄り添えますように


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