寄附額は2026年10月25日時点のものです。
ふるさと納税の蟹は、1万円台から3万円台まで寄附額に開きがあります。年末に家族で食べるものなので、「市販で買うといくらの蟹なのか」は知っておきたいところです。
そこで、ふるさと納税と同じ蟹が、同じ会社の楽天市場の店でいくらで売られているかを1品ずつ確かめ、還元率(市販価格÷寄附額)を出しました。「参考価格」や「似た商品」の値段は使っていません。2026年10月21日に調べ、10月25日に寄附額・在庫・市販価格を確かめ直しました。商品名と重さが一致したものだけを計算しています。
答えは、4品で還元率37.5%〜39.9%。いちばん高かったのは北海道稚内市の紅ズワイ切足4kgで、寄附32,500円に対して、同じ商品が市販で12,980円でした。
還元率が高い蟹3つ
- 1位 北海道稚内市 紅ズワイ切足(ボイル)4kg 寄附32,500円/市販12,980円=39.9%
- 2位 福井県敦賀市 甲羅組 肩肉なしカット生ずわい蟹1kg(総重量1.3kg) 寄附30,000円/市販11,880円=39.6%
- 3位 福井県敦賀市 甲羅組 カット生ずわい蟹 黒箱1kg(総重量1.3kg) 寄附22,000円/市販8,640円=39.3%
3つの差は、いちばん大きくても0.6%です。還元率だけで1つに決めるより、紅ズワイを殻ごとたっぷり食べたいなら稚内市、刺身やしゃぶしゃぶで本ずわいを食べたいなら敦賀市の甲羅組と、食べ方で選んでください。

4kgで還元率39.9%

還元率39.6%

黒箱1kgで還元率39.3%
同じ蟹を市販でも売っているものだけで計算した
還元率は市販価格÷寄附額で出しています。
ふるさと納税の蟹には、地元の水産会社が出しているものが多くあります。そのうちのいくつかは、同じ会社が楽天市場に自分の店を持っていて、同じ蟹を売っています。敦賀市の「甲羅組」や「ますよね」、稚内市の「活彩北海道」がそうです。
同じ会社の同じ商品なら、参考価格に頼らずに比べられます。似た商品の相場から市販価格を決めると、どの相場を選ぶかで数字が大きく動きます。ここでは、次の3つがそろったものだけを表に入れました。
- 出している会社が同じ(ふるさと納税のページの「事業者」「提供元」と、店の名前が一致)
- 商品名が同じ(「黒箱」「肩肉なし」「切足」など)
- 重さが同じ(内容量と総重量の両方)
市販価格は、2026年10月25日に楽天市場の各店のページに出ていた値段です。送料無料の表示がある商品は送料込みです。クーポンを使った値引きは入れていません。同じ店に同じ商品のページが2つあって値段が違うときは、安いほうを使いました。安いほうを使うと還元率は低めに出ますが、甘い数字を出さないためです。
4品の還元率を並べた

| 順位 | 蟹(自治体・事業者) | 重さ | 寄附額 | 市販価格 | 還元率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 紅ズワイ切足 ボイル(北海道稚内市・活彩北海道) | 4kg | 32,500円 | 12,980円 | 39.9% |
| 2 | 肩肉なしカット生ずわい蟹(福井県敦賀市・甲羅組) | 1kg(総重量1.3kg) | 30,000円 | 11,880円 | 39.6% |
| 3 | カット生ずわい蟹 黒箱(福井県敦賀市・甲羅組) | 1kg(総重量1.3kg) | 22,000円 | 8,640円 | 39.3% |
| 4 | 元祖カット済 生ずわい蟹(福井県敦賀市・ますよね) | 600g(総重量800g) | 13,000円 | 4,880円 | 37.5% |
※2026年10月25日に楽天ふるさと納税と楽天市場で確認した金額です。寄附額は、年末の着日指定などで上がる選択肢を除いた、いちばん低い金額です。
4品とも37%〜40%に収まりました。おせちで同じ計算をしたとき(32〜50%)より、幅がせまくなりました。どの返礼品を選んでも、寄附額のおよそ4割ぶんの蟹が届くと考えておけば、大きく外れません。
稚内市の紅ズワイ切足には2kg(寄附19,000円〜)もありますが、10月25日に確認すると、どの発送月も在庫切れでした。申し込めないので、表から外しています。4kgは12月発送の選択肢(32,500円)に在庫がありました。4kgのほかの発送月(順次発送・38,500円)も在庫切れだったので、申し込む前に在庫を確かめてください。
市販価格はどこで確かめたか
計算に使った市販のページは次のとおりです。どれも、ふるさと納税の返礼品を出している会社が自分で運営している楽天市場の店です。
- 活彩北海道:稚内産ベニズワイガニ切足4kg(12,980円)
- 越前かに職人 甲羅組:肩肉なしカット生ずわい蟹1kg(総重量1.3kg)(11,880円)、カット生ずわい蟹(黒箱)内容量1000g/総重量1300g(8,640円)
- ますよね:元祖カット済生本ずわい蟹 中盛600g(総重量800g)(4,880円)
ますよねは、同じ蟹の別ページでは5,600円でした。5,600円で計算すると還元率は43.1%になり、1位に上がります。どちらも同じ店の値段ですが、表には安いほうの4,880円で入れています。
重さで比べると、1万円あたりの量は5倍ちがう
還元率は市販の値段が分かる品しか出せません。そこで、人気の返礼品をもう少し広げて、寄附1万円で何gの蟹が届くかも並べました。市販価格が見つからなかった品も入っています。
蟹のページには重さの書き方が2つあります。総重量は凍った状態の重さで、表面の氷の膜(グレーズ)を含みます。内容量・正味重量・解凍後の重さは、その氷を除いた量です。表では、ページに書いてあったほうをそれぞれの列に入れました。
| 自治体(事業者) | 蟹 | 寄附額 | 総重量 | 氷を除いた量 | 殻 | 1万円あたり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 北海道稚内市(活彩北海道) | 紅ズワイ切足 ボイル 4kg | 32,500円 | 4kg | 記載なし | 殻つき | 約1,230g(総重量) |
| 北海道根室市 | カット済み生ずわいがに 700〜800g×2P | 16,000円 | 記載なし | 1.4〜1.6kg | カット(殻つき) | 約880〜1,000g |
| 北海道弟子屈町(加藤水産) | ズワイ蟹しゃぶ 1kg前後 | 15,000円 | 記載なし | 1kg前後 | 棒肉・爪・肩肉 | 約670g |
| 北海道函館市(石田水産) | 生ずわいがに カット済み Lサイズ | 14,000円 | 1kg | 700g | カット(殻つき) | 500g |
| 北海道北見市(海鵬フーズ) | 本ズワイガニ ポーション | 15,000円 | 記載なし | 800g | ポーション | 約530g |
| 福井県敦賀市(ますよね) | 元祖カット済 生ずわい蟹 | 13,000円 | 800g | 600g | カット(殻つき) | 約460g |
| 宮城県気仙沼市(カネダイ) | 訳あり カット済み 生ずわいがに | 13,000円 | 750g | 600g(正味) | カット(殻つき) | 約460g |
| 福井県敦賀市(甲羅組) | カット生ずわい蟹 青箱 | 11,000円 | 700g | 500g | カット(殻つき) | 約450g |
| 福井県敦賀市(甲羅組) | カット生ずわい蟹 黒箱 | 22,000円 | 1.3kg | 1kg | カット(殻つき) | 約450g |
| 大阪府泉佐野市 | 本ずわいがに 生爪肉 500g | 11,000円 | 500g | 約400g(解凍後) | 殻むき不要 | 約360g |
| 福井県敦賀市(甲羅組) | 肩肉なしカット生ずわい蟹 | 30,000円 | 1.3kg | 1kg | カット(殻つき) | 約330g |
| 宮城県気仙沼市(カネダイ) | 生本ずわいがに 棒肉ポーション | 16,000円 | 約500g | 約380g(正味) | 殻なし(棒肉) | 約240g |
※「1万円あたり」は、氷を除いた量が書いてある品はその量で、書いていない品は総重量で計算しました。寄附額は2026年10月21日時点のいちばん低い選択肢です(稚内市と敦賀市の甲羅組・ますよねの4品は10月25日に確認し直しました)。
量だけで見ると、稚内市の紅ズワイ切足4kg(約1,230g)と根室市のカット済み生ずわいがに(約880〜1,000g)が、ほかを大きく引き離しています。いちばん少ない気仙沼市の棒肉ポーションは約240gで、稚内市とは5倍の差です。
ただし、この表は「同じ重さ」でも中身がちがいます。殻つきの切足と、殻をむいた棒肉では、口に入る量がまるでちがいます。殻を除いた身だけの重さを書いているページは、今回見た範囲ではありませんでした。棒肉やむき身は殻がないぶん重さが少なく見えますが、ほぼ全部が食べられる量です。重さで比べるときは「殻」の列もいっしょに見てください。
3割を超えて見えるのは、比べているものがちがうから
ふるさと納税の返礼品は、調達にかかる費用を寄附額の3割以下にする決まりがあります(総務省の資料では「返礼割合3割以下基準」)。それなのに、市販価格で計算すると4割近くになります。
決まりが対象にしているのは、自治体が事業者に払う調達の費用です。今回使った市販価格は、事業者がお客さんに売るときの売値です。売値には送料や箱代、店のもうけも入っています。比べているものがちがうので、売値で計算すると3割を超えて見えます。決まりを破っているという話ではありません。
還元率の数字だけで選ばないほうがいい理由
蟹は、同じ「ずわいがに」でも中身の作りでお得さが変わります。数字を見る前に、次の3つを決めておくと選びやすくなります。
1つめは、生かボイルか。カット済みの生ずわいは、刺身やしゃぶしゃぶ、鍋に使えます。ボイル(ゆでたもの)は解凍すればそのまま食べられますが、刺身にはなりません。稚内市の紅ズワイ切足はボイル、敦賀市の3品と根室市は生です。
2つめは、本ずわいか紅ずわいか。紅ずわいは本ずわいとは別の種類の蟹で、市販価格も安く出ました。1kgあたりの市販価格は、稚内市の紅ズワイ切足4kgが約3,250円、甲羅組の黒箱(本ずわい)が8,640円です。量を取るか、本ずわいを取るかで選ぶ品が変わります。
3つめは、殻をむく手間をどこまで許せるか。殻つきの切足は量が多いぶん、食べる人が殻をむきます。子どもがいる家なら、棒肉やむき身のほうが食卓は楽です。
年末に届けたいなら、寄附額の上がる選択肢に注意
敦賀市の返礼品には、届く時期を選べるものが多くあります。しおそう商店のカット済ズワイ蟹は、通常は1箱9,000円ですが、「12/26〜12/31着」を選ぶと10,000円に上がります。函館市の石田水産も、Lサイズは通常14,000円で、12月26日〜31日着は16,000円でした。10月25日に見直すと、石田水産のLサイズで14,000円の選択肢は1〜3月配送だけで、年内に届く選択肢で在庫があったのは12月26日〜31日着(16,000円)だけでした。
年末に届けてほしい場合は、その選択肢の寄附額で還元率が下がることを知っておいてください。12月前半に届く選択肢にして冷凍庫で保管すれば、寄附額は上がりません。
市販価格が確かめられなかった品
敦賀市のしおそう商店「カット済 ズワイ蟹 ハーフポーション」(400g 9,000円、600g 12,000円)は、同じ会社の楽天市場の店(港ダイニングしおそう)に、同じ内容量のカット済み生ずわいがありました。400gが4,380円、600gが5,400円です。ただ、店のページには「ハーフポーション」という名前がなく、総重量の書き方もふるさと納税のページと一致しませんでした。同じ商品だと言い切れないので、表には入れていません。仮に同じ商品なら、還元率は400gで48.7%、600gで45.0%になります。
根室市、函館市、北見市、弟子屈町、気仙沼市、泉佐野市の返礼品は、同じ会社が同じ商品を売っている店を見つけられませんでした。比べられないものに還元率をつけるのはやめて、重さの表だけに入れています。
よくある質問
Q. ふるさと納税の蟹は、市販で買うより得ですか。
A. 控除の上限の範囲で寄附するなら、得になります。自己負担は2,000円で、今回の4品なら寄附額の37〜40%ぶんの蟹が届くからです。
Q. 参考価格で計算した還元率が、この記事より高く出るのはなぜですか。
A. 市販価格の決め方がちがうからです。似た商品の相場や参考価格を使うと数字が大きくなりやすく、この記事では同じ商品の売値しか使っていません。
Q. 総重量と内容量、どちらを見ればいいですか。
A. 内容量(正味重量)を見てください。総重量には表面の氷の膜が含まれていて、解凍すると減るからです。
Q. 還元率はこれからも変わりますか。
A. 変わります。年末に向けて市販の店はクーポンや値上げで値段を動かし、寄附額も時期の選択肢で上下するからです。
まとめ
同じ蟹の市販価格で計算したふるさと納税の蟹の還元率は、4品で37.5%〜39.9%でした。上位は稚内市の紅ズワイ切足4kg(39.9%)、敦賀市・甲羅組の肩肉なし1kg(39.6%)と黒箱1kg(39.3%)です。
重さで見ると、稚内市の紅ズワイ切足4kg(1万円あたり約1,230g)と根室市のカット済み生ずわい(約880〜1,000g)が抜けています。生か茹でか、本ずわいか紅ずわいか、殻をむく手間を決めてから、残った候補を還元率で見比べてください。
同じやり方でおせちの還元率を調べた記事が ふるさと納税おせちの還元率 です。年末の返礼品をまとめて選ぶときに使ってください。


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